これが本当のオーバーシュート?

昨晩、小池知事の緊急記者会見で「都民に対し今週末は不要不急の外出を自粛するよう強く要請」と発表がありましたが、会見から2時間ほどですでに食品などの買いだめが始まっていると報道されていました。皆さん早いですね。

この「買いだめ」と言われる行動は批判の声が多いですが、個人的には「それぞれの事情がある以上は、やむを得ない人もいるのではないかな」と思っていて、「不安から起こしてしまう行動」を批判するより対策を考えたほうが早いかなと思っています。

それよりも気になっていたのは、用語です。河野太郎防衛相も苦言を呈していましたが、オーバーシュートやロックダウンなんて、突然今回の新型コロナ関連で使われるようになった用語は、違和感がありすぎて気になります。

そもそもオーバーシュートって・・・

『感染拡大』というと、ゲームの「バイオハザード」を知っている人なら『アウトブレイク』じゃないの?と思った方も結構いるはずです。「爆発的」という意味でオーバーシュートを使っているんでしょうけど、それなら無理してカタカナにしないほうが良いですよね。

そもそもオーバーシュートとは『行き過ぎる』『通り越す』『勢いよくあふれる』という意味で、株の取引で急激に行き過ぎた動きをしたときによく使われる言葉です。

例えば、今週の日経平均株価は、経済対策でとんでもない金額を投じると各国が発表したので、安心した投資家の気持ちが高ぶって買いが強くなり、まるで新型コロナが終息したかのような急激な上昇を見せました。冷静に考えれば、これから経済が落ち込むでしょうから、そこまで強気な買いはできないはずなんですが、連日下がっていた日経平均がグングン上がれば、周りに感化されて買いたくなります。そうすると過熱した買いによって異常な上昇を見せます。これがオーバーシュートです。

逆もまた然り。異常な過熱によって上昇したものは、皆が冷静になったときにスッと落ちますが、落ち始めたら急に不安になって更に売りが強くなります。売られすぎて上がった以上に下がることもあります。

正しい使い方をするなら

意味を理解した上で、あえてオーバーシュートを使うなら、トイレットペーパーを含む日用品が品薄になったことや、会見後に食品が品薄になったこの状況は『買われすぎ』な状態ですから、急激に行き過ぎた動きをしたとして「生活必需品の買いがオーバーシュートして供給が間に合わない」と使うのが正しいですかね。

「オーバーシュートの可能性があるからロックダウンも視野に入れる」と発表したらオーバーシュートしたという訳のわからない話です。ややこしいので、やはり使ってはいけませんね。

ちなみにロックダウンを都市封鎖として使っていますが・・・

ロックダウンは『行動範囲』や『行動の権限』を一時的に制限するときに使用される用語なので、使い方は間違っていませんが、刑務所でよく使うイメージがるので、なんか嫌ですね。海外では防犯のため学校でも使うようなので、珍しい用語ではないんでしょうけど、こんな緊急時に無理して使う必要はないです。

ネット上では『ロックタウン』だと勘違いしている人がいましたが、ある意味ロック(固定)タウン(街)でこちらのほうが、英語に弱い私はわかりやすかったりしますね。

ライター:くろ

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